澤口くんとは大学3年の頃に、ふとしたきっかけで意気投合し、急速に親密になった。
学校の帰りにバイクで送ってくれたり、時には朝まで飲み明かしたりもした。
ふと思いつきで「卒業したら、一緒に住まないか」と言ったら、「住もうか」とものの数秒で返事をくれた。
その言葉どおり、大学を卒業してからは一緒に高円寺のボロ家に住み、毎日お酒を飲んで、絵を描いて、くだらない話や絵の話をしたり、ギターを弾いたり、楽しい毎日だった。
あの頃は将来のことは何も考えていなくて、貯金もなく、その日暮らしだった。
このままおじいさんになるまで、高円寺のボロ家で過ごすのも悪くはないと思っていた。
あれから、澤口くんは名古屋の植木屋さんに就職して、いまは名古屋支部の店長をしているという。
毎日会っていたのに、今では2年に1回くらい電話する程度。
いつか名古屋に遊びに行くよと言い続けて、あっという間に10年経ってしまった。
仕事で忙しい中、いまでも仕事後や休日に絵を描いているという。
あの頃、よく乗せてくれたバイクは、もう売ってしまったらしい。
澤口くんの弾いていたギターの音色、絵を描いている姿が懐かしい。
僕もまだ絵を描き続けていて、たまにギターも弾いている。
今年は時間が出来たら、名古屋に遊びに行きたいと思う。
毎年そう言いながら、10年経ってしまったけれど。
蔵野
個展を開催致します。
小さなギャラリーです。びっくりする程小さいです。なので小品を並べます。ちょっと変わった形の部屋なので作品を並べてどんな空間になるのか楽しみです。
画廊・珈琲 Zaroff にて
2016年 2月25日(木)~3月1日(火)
open12;00~close20;00(gallery),22;00(cafe)
東京都渋谷区初台1ー11ー9 五差路
新宿から京王新線で一駅の初台です、一階はカフェになっています。
お時間ございましたら、御高覧頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
柳田
作品を展示空間に並べる難しさに直面している。
ある程度の空間の把握が必要だと思うのだが、初めての場所だとどのくらいの大きさの作品がどのくらいの作品数並べるのが、その空間にとって心地好いのか、想像はしてみても、実際に持っていってみるまでわからない。
昨年末に尊敬する二人の作家さんが個展をなさっていて拝見させてもらったのだが、お一人はその画廊の壁に合わせ、きっちり展示している分だけの枚数を持ち込んだという。またもうお一人は展示している枚数の倍の作品を持って来ていたという。
どちらも凄いなぁと思った。私なんぞは空間がもつかどうかびくびくしながら中途半端な枚数持って行ってしまう。凄いなぁと思えるのはお二方の展示空間がそれぞれとても心地好い、良い展示になっていたからだろう。
画廊というのは毎週毎週違う人やグループの展示を開催していて、同じ部屋なのに作品によって全く違う空間に変化する。することが出来る。そうした時は密かに悦に入っている。
この後、初めての場所に作品を展示させて頂く機会を控えている。本当に持って行ってみるまでどのような展示になるか予測が出来ない。恐ろしいようで楽しみである。
その前に、
グループ展に参加します。
あかね画廊 展覧会<闇>
に参加します。
2016年 2月15日(月)~2月21日(日)
11;00AM~6;30PM(最終日5;00PM)
東京都中央区銀座4ー3ー14 筑波ビル2階
闇をテーマにした展覧会ということで、どんな展示になるのか楽しみです。
お近くにお越しの際はお立ち寄り頂けたら幸いです。
柳田