我が家には2匹の猫がいる。
1匹は今年の8月に来たばかりで、先住猫との折り合いが微妙なのが悩みだ。仲良くして頂きたい。
意外と人間の会話をよく聞いているようだ。気ままなようでいて、思わぬところで空気を読んだりする。時折、思慮深い不思議な目をしている。
絵画にも猫は度々登場する。猫を好んで描く絵描きは多いように思う。彼らもそんな愛らしいだけではない猫の神秘性を感じて多く自分の作品に登場させているのではないだろうか。
毛並みの手触りも良いし、姿も愛らしく美しい。が、目下の悩みは自分のアレルギー体質か。とくにここ数日は季節柄も相まってか、くしゃみ鼻水が止まらず非常に苦しい思いをしている。それでも寄ってきて甘えられると無下に出来ない悩ましい日々が続いている。
そもそも猫の話題を上げたのが、藤田嗣治の絵を観たからとかではなく、鼻水と涙が止まらず苦し紛れで、というのが何とも虚しい。嗚呼…。
柳田
毎年出品しております独立展に今年も出品させていただくことになりました。
今年は新人賞をいただき、二作品展示しております。
会 期: 2016年10月12日(水)-24日(月) 10:00AM-6:00PM
入場は閉会の30分前まで。
10月14日(金)は午後8時まで、10月21日(金)・22日(土)は午後10時まで観覧可能。
最終日は午後3時で閉館(入場締切 午後2時30分)。
入場料: 一般 700円
※大学生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方及び付添者1名まで無料です。
会 場: 国立新美術館 東京都港区六本木7-22-2
http://www.dokuritsuten.com/84/index.html
お立ち寄りいただければ幸いです。
蔵野
月1回はサイカチの樹を見ている。神保町から明大通りに入る。通り沿いに歩く。旧カザルスホールの隣りに日大病院があらわれる。こんな立派な建物いつ立ったのだろうか。むしろ、その先のシンバルのお店やイシバシ楽器のドラムのお店を気に留めている。
小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)の生誕住居があった場所。彼がアメリカから持ち帰っったという「一本のネジ」は拝見し、出来れば直に写しとりたいと思うことしきり。
いつもは 、御茶ノ水駅にでた場合は交番すぐ横のかえで通りに入る。ここから歩いて6分で皀角坂(さいかちざか)に着く。「サイカチの樹」としばらくたいめんする。お話するときもある。振り返ると必ず、サイカチの樹。戻りはとちの木通りだ。ゆったりとわがままに歩く。明大通りに交りそのまま真っ直ぐ進んで小桜通り、雁木坂を抜ける。ニコライ大聖堂の円屋根を仰ぎ見る場所に来たら、しばらく留まる。わたしには贅沢なコースである。
今回は逆に動いた。しかし、本当はこれも私にはよくあること。サイカチの樹が両手を挙げてポーズして居てくれる。時には対面という厳しさを思う時もある。振り返れば、両手いっぱいに迎え見送ってくれるいつものポーズ、感慨も湧いて尽きない。
このサイカチの葉を複葉というらしい。こんなのにもチャーミングなのだ。鞘はもう茶に色づき始め、汚れた様に黒ずむのもう直ぐだ。
空の隙間が見える。わたしはこんなのを見ている。この場所から、じっさい昼間の月を見たこともある。樹に触ってみる。見えなくても在ることを知った心持ち。そして、いつか過ぎて行った人たちも現れないかなと思っている。
佐藤