2年ほど前にバッサリと切った髪が、いつもの如くほったらかして、いつの間にやらけっこうな長さに伸びてきました。
2年前、神田絵画教室を卒業して、硝子工芸の学校へ進まれた生徒さんがいました。彼女は私のザンバラ髪とは違い、美しい長い黒髪でした。長い髪を一本のかんざしでまとめる方法を教室にある鉛筆で(ひどい!)彼女に教えてあげたりして、かんざしって良いよね、なんて話をしていたら、学校に合格した彼女は教室を去る記念に手作りのかんざしをプレゼントしてくれました。
何と私はその直前にバッサリザックリ、長かった髪を切ってしまっていて、彼女からのかんざしを手に、愕然としたのをよく覚えています。
ここのところ夏の様な暑さの日もあり、髪をまとめ上げたい気分の日も出てきました。
今年こそは彼女から頂いたかんざしを使えそうです…。小麦さん、ありがとうね。
さて、展示のお知らせです。
第7回 東京自由美術展 に出品します。
2018年 5月20日(日)~5月27日(日) (5月21日(月)休館)
東京都美術館(上野)
AM9時30分~PM5時30分 (最終日PM2時閉会)
1階第4展自室 (一番奥のエレベーターを上がって下さい)
入場無料
お近くにお越しの際は、お立ち寄りいただければ幸いです。
柳田
信楽で買い求めた御飯茶碗が、
いつの間にか欠けてしまった。
素朴な土の味わいが白飯をよく引き立てるので
お気に入りで使用していただけに
欠け茶碗となってしまった時にはガッカリ。
すぐに捨てるには忍びなく何となく置いておいたが
盆栽鉢として再利用することを思いついた。
もともと盆栽は自然の風景を小さな鉢に再現するもの。
そういう意味では、この素朴な茶碗はちょうど良いかもしれない。
盆栽と言っても本格的なものではなく、
樹木サイズが小ぶりなミニ盆栽。
苗は栃木の田舎で自生していた山モミジを拝借。
片隅に生えていた苔も一緒に連れてきた。
そんなこんなで育て始めたのが、かれこれ1年前。
もちろん盆栽を育てるなんて初めての経験。
便利な世の中になったもので、インターネットで調べると
色々な人が木の種類ごとに育て方を説明してくれている。
山モミジはあまり手のかからない初心者向きなようで
とにかくお水だけはしっかりと与えていたら
昨年の秋には見事に紅葉し、季節を鮮やかに彩ってくれた。
無事に冬を越し、今は新緑の葉が目に眩しい。
孫崎
3月21日の雨雪が降ってから、雨らしい雨をさっぱり見ていません。
コブシの花があっという間に終わりました。去年は4月10日頃まで咲きほこっていたのに。桜も八重ザクラとシダレ桜になってしまいました。
その代わりというのも変ですが、花粉が頑張っています。ぼくの顔の真ん中の白いハナ袋は離すことが出来ずお代わりできません。
国立西洋美術館で現在「プラド美術館展」が開催中です。ベラスケスという絵描きさんの視線の先とと言うのか地平と言っていいのか、彼の想像力が彼自身を動かしていると思いました。“力”は大事と思いました。2月の空いている時期に行ったので静かに鑑賞できました。対面したおもいです。
清宮質文(せいみや質文)さんの生誕100年展も見ることが出来ました。
鎌倉の時も空いていましたが、今回の水戸/茨城近代美術館もじっくりと見させていただきました。清宮質文さんの遠い海、遠い空、寄り添う孤独にふたたびひたりたいと思ったのかもしれません。上手いこと言えませんが、ベラスケスを同様にここでも絵描きさんにとって「動く力、動かす力」はとても大事だよと現在形でわたしにしめしてくれました。
「『タイマグラ』というのは岩手の森の奥のオク」という意味です。2018年、野球の大谷翔平という若者がアメリカ大リーグに挑戦します。彼は岩手/水沢市出身です。
『タイマグラ』に咲くコブシの花で豊作を占うこともあったといいます。『岩手』に通ったせいでしょうか。わたしの中では、コブシの花はいつしか『岩手』と結びつく感じがしています、やはり春の花です、挑戦の花です。嬉しくなっています。
写真は和紙原料になる「ミツマタ」の花です。入間市駅/向陽橋の入り口/2018年春の訪れを教えてくれます。
佐藤