7月中旬。
旅行帰りの知人から京都・大原・三千院の「元三大師」の厄除けお札をいただいた。
出歩く時も鞄にしのばせていた。
そして今、このお札は部屋に入る前の壁に留め置かれてたお守り札になっている。
わたしは京都・大原には行ったことがありません。
それがこの7月大原から数百年も変わらずのものがわたしの手の届く近くに来たんです。
ご縁?なんとも言えない心持ちが湧いて来ています。
嬉しい理由が整理すると・・・一つは僕の未来は自分以外のひとに病苦厄除けや健康になってほしいなと想いつのっていたところ。
そして二つ目の理由は京都・大原からだったこと。
魚山 三千院からの降魔札(ごうまふだ)。
癒しのお札は大原からの送りもののように感じて本当に嬉しかったからです。
パソコンのユーチューブでの動画で「猫のしっぽカエルの手」という出会いがありました。
何度かみているといつのまにか大原の山並みを佇まいを吹きつける風(やませ)を感じみることが出来るようになりました。
築100年の古民家に住むベニシアさんの日常を追ったものですが、彼女の歴史も現れ辿ることもできました、21歳の時に日本に来日して以後39年日本に住み続け今も手づくりの暮らしをしている、植物に囲まれて植物とともにある暮らしを仲間の力を借りて見事に実践している世界でした。
猫のしっぽはネコジャラシでしょうか?カエルの手は楓(かえで)の葉でしょう。
ベニシアさんのもの言いはこんなふうです。
「大原の田舎道や生垣に沿って年中生えているネコジャラシは見落としてしまいそうなそのふさふさとした姿はつつましやかであるように教えてくれます」。
「カエルの手」は万葉集に載っているという「カエデの木々は大原に吹きつける強風から庭を守ってくれます。その細くしなやかな枝はわたしにしとやかで素直であるよう気づかせてくれます」そして「安らかな心はすべてのものに美しさを見いだします」。
遠くでも風を感じて楽しめました。
版の「元三大師(がんざんだいし)」は鬼の姿になって疫病を退散したもの、今もお札となって人々の健康を願っています。
そして2019年7月、大原に住むベニシアさんに、また、ベニシアさんと角大師に想いをはせることもできました。
僕はデタラメな人間です。それでも東京砂漠に住むわたくしの日常にわたしは何を見ているのだろうか?
何を想って何を描き出せてるのでしょうか。何を見てるんだと問いかけて・・・。
止まって情けなくても問うことで問うことで動き進めてくれている感じがあります、やはりしょうもありませんが。
そんな時でもとてもありがたい出会いと巡りがわたしの背中を押してくれているんです。
佐藤