出会うこと巡ること・・・「ユメカシーラ」(佐藤)
私は蝉(セミ)が降るところに住んでいます。駅には、セミの啼き声の中をくぐってだどり着く感じです。引っ越しして数年経ちますが、夏のこの日常にいっこうに慣れません。慣れないことをいいことに楽しみはじめている自分がいます。
最近の私は四季日常は月見をしながら 、今日の出来事をしまいこむように家路を急ぐこともあれば、月の光に照らされてか、よすがの在りどころを知り明日の力(ちから)をもらうこともあります。つまり私の毎日は日々いろいろなのす。
とりわけ、この街の一口蝉(セミ)が加わる夏は、夜の駅周辺や交番うえの駐輪場はとてもユニークな場をわたくしに与えてくれていています。
駅ホームに転がる蝉(セミ)はいつ誰かに踏まれてもおかしくありません。大体うつ伏せになっている蝉はまだ啼くことも飛び跳ねることもあり最後の力を残しています。それに対して仰向け状態の蝉はいけません、動きません。だたの抜け柄は人に抵抗しないのです。
あらためて、2018年の夏からこの街の蝉(事情)が変わると思われました。
この町の地上から、ある場所、起点にして約半径1キロメートルの円を描くとします。慣れない土地でごめんなさい。
その引かれた円内周辺いには二つの小学校、二つの中学校、そして、二つの高校があります。そして、避難公園があり航空基地があります。円の中心起点を合わせると六つの学校の敷地のどこかが円内に掛かるのです。ドローンを上空に飛ばして見てみたいものですが、その円内に避難公園と航空基地も掛かるので、そうも行きませんネ。現実です。
こんもりとした蝉の聖地の森は、整地前の上記の基地の中の雑木にあると思われます。
この夏は遠くでシャベルの音が聞こえて来ました。囲いの中の空が広がったのは、樹々が根こそぎ無くなり整地されたからでしょう。あっと言う間に森が中剃りされました。聖地から拡張整地へと姿を変えました。2018年9月16日日曜日の朝の時間を持って、蝉の啼きは終わりました。この夏も駅ホームの早朝のウグイスの啼き音にはじまり、そして、蝉の合唱に終わりました。しかし、この夏から何かが変わりました。
9月20日金曜日囲いの側に走る歩道に踏まれたカマキリがありました。明日を憂いたのでしょうか?ひとり向かい闘ったかたちにも見えました。
写真は入間市:台風21号の爪痕を刻んでもスッキリと立つ芭蕉。その昔恐竜だったかも知れません。「ユメカシーラ」という歌を思い出しました。歌は巡りますネ。
佐藤