出会うこと巡ること・・・その8『タイマグラ』(佐藤)
3月21日の雨雪が降ってから、雨らしい雨をさっぱり見ていません。
コブシの花があっという間に終わりました。去年は4月10日頃まで咲きほこっていたのに。桜も八重ザクラとシダレ桜になってしまいました。
その代わりというのも変ですが、花粉が頑張っています。ぼくの顔の真ん中の白いハナ袋は離すことが出来ずお代わりできません。
国立西洋美術館で現在「プラド美術館展」が開催中です。ベラスケスという絵描きさんの視線の先とと言うのか地平と言っていいのか、彼の想像力が彼自身を動かしていると思いました。“力”は大事と思いました。2月の空いている時期に行ったので静かに鑑賞できました。対面したおもいです。
清宮質文(せいみや質文)さんの生誕100年展も見ることが出来ました。
鎌倉の時も空いていましたが、今回の水戸/茨城近代美術館もじっくりと見させていただきました。清宮質文さんの遠い海、遠い空、寄り添う孤独にふたたびひたりたいと思ったのかもしれません。上手いこと言えませんが、ベラスケスを同様にここでも絵描きさんにとって「動く力、動かす力」はとても大事だよと現在形でわたしにしめしてくれました。
「『タイマグラ』というのは岩手の森の奥のオク」という意味です。2018年、野球の大谷翔平という若者がアメリカ大リーグに挑戦します。彼は岩手/水沢市出身です。
『タイマグラ』に咲くコブシの花で豊作を占うこともあったといいます。『岩手』に通ったせいでしょうか。わたしの中では、コブシの花はいつしか『岩手』と結びつく感じがしています、やはり春の花です、挑戦の花です。嬉しくなっています。
写真は和紙原料になる「ミツマタ」の花です。入間市駅/向陽橋の入り口/2018年春の訪れを教えてくれます。
佐藤