矢野顕子さん
高校時代からずっと矢野顕子さんという歌手が好きで、今もずっと聞いている。
はじめて聞いたときは、なんだか変わった声だなとしか思わなかった。
初めてビールを飲んだとき、あまり美味しく感じなかったように、本当の良さを理解するには時間がかかる。
高校時代に聞いていたときよりも、いまはもっと矢野顕子さんが好きだ。
先日観に行った有名な物故作家の展覧会で、「私にとって絵を描くことは苦痛そのもの」という言葉が残されていた。
それもひとつの生き方だと思うけれど、苦痛だけでは生きていけない。
楽しく生きるのにも努力が必要なのかもしれない。
当たり前のようなことだけれど、できれば楽しく生きていきたい。
矢野顕子さんの曲を聴いて、なんとなくそのような事を思った。
蔵野春生