今年は言わずもがな新型コロナウィルスに右往左往させられた年でした。あっという間に一年が過ぎたように思う反面、2月に個展を開催したのが遥か昔のようにも感じます。
今年最後に神田絵画教室へ赴いたのも、オンラインレッスンのためのデジタル強化特訓のためで、アナログ人間のIT革命はまだまだ続いています。
今や普通に世間の人達が使われている技術のようですが、一つ一つが「こんなことが出来てしまうのね・・・」と驚愕することばかりです。
もはやパソコンも一つの画材のようです。
帰路、頭が飽和状態となり、神田から御茶ノ水まで歩いて行きました。
神田川とJRを右手に見ながら淡路坂を登りきると、川の向こうに二つの大学病院が暗闇に聳え立っていました。
「まるでコロナ菌に対する要塞か砦のようだ・・・」と畏怖しました。
この中で今も医療従事者の方々が、日々奮闘しておられるのかと思うと、会いたい人にも会えず、呑み屋にも行けない日々に不平を漏らしそうになる己を恥じ入る気持ちになりました。
・・・と書いていたら、今日の感染者数が1300人超えとのニュース。一気に千人を300も超えてくるとは・・・。大晦日にも関わらず、こんなに検査をして下さっているのね、医療機関には本当に頭が下がります。
2021年に向けて中々展望は見えませんが、せめて医療従事者の方々にご迷惑をかけないよう、己の身を守ろうと思います。
2021年もくれぐれも皆様ご無事で、ご健勝で過ごされますよう。
柳田
今年のこのコロナ禍という状況の中、神田絵画教室ではオンラインレッスンを始めることとなり、オンラインでの指導も担当させていただき、まずは慣れないデジタル機器の操作に恐恐としていましたが、何とか色々と勉強させて頂きました。
パソコン他デジタル機器に関しては原始人並みに知識皆無だったため、色々な方にお世話になり様々教えて頂き、何とかオンラインの指導にも参加させて頂いています。
まだまだ慣れない、至らないことも多いですが、オンラインで生徒さんの作品を拝見させて頂いて、一つ一つの作品により深く向き合うことが出来るような新鮮さも感じています。(もちろん教室で生の作品を拝見出来るに越したことはないのかもしれませんが…)
たとえオンラインの画面上であっても、生徒さん一人一人の作品はお家で制作されているからこそ絵を通じてその方の思いが、作品に乗っかっているかのようで、指導やアドバイスをさせて頂くこちらにも、感ずることが教室とはまた一味違う迫り方をしてきます。本当に新鮮です。
風景画、静物画、想像画や抽象画、それぞれ私個人では描かないものを、生徒さんの制作を通じて、私も体験させてもらっているようだなぁと、オンラインの講座を通じて感じております。
コロナ禍は関係無く、普段から出不精で引き籠り気味な自分ですので、皆さんの作品世界を拝見して、追体験させて頂くのはとても刺激的です。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
話は変わりますが、現在、私の所属する自由美術協会のWEB展が開催されています。
お暇な時間にでも下記URLより御高覧頂ければ幸いです。
http://jiyubijutsu.org/exhibition/main/2020web/
WEB展のために作品画像を提出しなくてはならなくなった時、教室で身に付けさせて貰った技術で、作品データをメールで提出することが出来ました。
何という進歩か!原始人が少しはデジタル化したようです。
WEB展、どうぞよろしくお願い致します。
柳田
今年は様々なことが例年と違って色々と大変ですが、夏が暑いのはいつもと変わらず、暑い夏ですね。
例年ならば、そろそろ各美術団体展の季節ですが、今年はこのコロナ禍の影響で軒並み中止となってしまいました。
私が所属させていただいている自由美術協会も秋の本展が中止となり、今年は会員によるWEB展を開催することとなりました。
作品を生で観るのと、画像で観るのでは臨場感が全然違うのですが、今年のこんな機会も中々ないことなので、ありがたく参加させていただくことにしました。
2020年10月1日(木)~
自由美術公式WEBサイト http://jiyubijutsu.org/
にて公開されますので、10月になりましたら是非ご高覧下さい。
昨年は自由美術の秋田支部展に呼んでいただき、作品を抱えて秋田へお邪魔したのですが、今年は地方展もことごとく中止と聞き、去年呼んでいただけて良かったと、しみじみ思い返しています。
あの時見た田沢湖の青さを想うと、このコロナ禍の不自由も苦手な暑さも、一時頭の中から浄化されるが如くです。
彼の地でお世話になった方々にも今年はお目にかかれないのが残念です。秋田の酒は美味かった。
美術館や画廊へも通常のように安心して赴けるようになってほしいと、願ってやみません。
柳田