私が現在住んでいる辺りに以前住んでいたという方に、最近お会いしました。
私がこの辺りに住み始める以前のお話を聞くことが出来て、中々面白かったです。
今でもうちの近所には、まだ畑や空地があるのですが、以前に比べると随分とその面積は減ってしまいました。私がこの辺りに住み始めたころは、まだ近所に畑と、何なのかよくわからない空地が結構ありました。
昔こちらに住んでいた方とお話すると、「あのブドウ園はまだある?」「いえ、何年か前に無くなって宅地になりました」とか、「あそこに釣り堀があったけど、今もある?」「え?!釣り堀なんてあったんですか?」とか、「駅近くに映画館があったけど、まだある?」「映画館なんてあったんですか?!」などなど・・・。
畑が大分減ってしまったのをお話したら、やはり残念がっておられました。「10円とかで大根売ってる畑の無人販売所ももう無いかしら?」「いえ、それはまだ何か所か有ります!(10円では無いかもしれないけど・・)」・・・色々話は尽きませんでした。
普段から犬の散歩などに行くと、住宅地が増えたなぁと感じていましたが、以前は割と緑が豊かで、広々した感じのするのどかなところだったのだなぁとあらためて思いました。自分もその住宅地に住んでいるので、あまりとやかく言えませんが、何となく切ないです。
このご時世で遠出もせず、近所をうろつくばかりなので、少し広い畑があって、少し広い空を見渡せる場所が貴重です。
農家さんの事情も色々お有りでしょうから、仕方ないのですが、何となく農地とかよくわからない空地とか、なるべく残っていって欲しいなぁと思ってしまいます。
コロナ禍が終わったら何処かへ行こう、とはあまり思いませんが(元々出不精なので)、早く気兼ね無く出歩ける世の中になって欲しいものです。広々した景色が見たいなぁと無性に思うこともありますが、身近でもふと足を止める風景に出会うこともあります。移ろっていくものの中でも変わらないものもあります。あまり抗わず、しかし失わず、在る様に在りたいと何となく思う日々です。柳田
近ごろ、天気の良い日に外を歩いていて、妙に景色の陰影が濃いなぁと感じました。
何故そう感じたのだろうと、ふと考える。周囲には緑が溢れていました。ああそうか、木々が芽吹いたんだと気付きました。
いつの間にか新緑がわさわさと生い茂っていて、冬の間は枝の隙間から射していた陽射しが青々とした枝葉にさえぎられて濃い影を作っていたのでした。
新緑の緑がとても鮮やかに明るく一枚一枚の葉がきらきらと光って、その下の影をより濃く感じるのでした。景色がメリハリと立体感を増しているように見えます。新緑の芽吹くエネルギーに圧倒されるようでもあります。
いつの間にか季節が移ろっています。あまり暑くなるのは嫌だなぁと思いながらも日光をあびるのは何か身体に良いような感覚がして、引き籠り体質の人間がメラニンのことなど忘れて犬の散歩に日々勤しんでいます。
さて、久々のグループが控えています。
コロナの影響でどうなるかわかりませんし、積極的なご案内を躊躇う状況ですが、一応ご案内させて下さい。
2021年5月17日(月)~5月22日(土)
銀座K’s Gallery
月~木12:00~19:00/金12:00~20:00/土11:30~17:00
「初夏のAllumage展」
ご来廊ご無理なく、くれぐれもご無事でお過ごし下さいますよう。
柳田
今年も花粉襲来の季節がやってきました。
この一年はマスク装備を万全にして過ごしているので、花粉の影響もさほど重くないだろうと、希望的観測をしていたのですが、しっかりと症状がきました。
スギ花粉には私はこれまでさほど重い症状は出なかったのに、今年は酷いです。
病院に薬をもらいに行ったら、今年も皆さん花粉症の人が多いようで、今年は花粉が多いのだろうかと、実感しております。
まだ冷たい風の吹く日でも、空気に春の匂いがします。
これから芽吹いてくる植物の気配が、寒い日でも圧倒的に冬との空気の違いになっているように感じます。
これで、本格的に木々が芽吹いてくると、毎年そのパワーに圧倒されて、よくクラクラします。
散歩をするには心地よい季節のはずなのですが、おとなしく引き籠っているのが平和かなぁと思ってしまう日々です。
柳田